東幡自動車教習所様
気軽に試せるコストが
導入のきかっけ
東播自動車教習所
統括部長・松本憲明さん 運行係主任・濱野嘉裕さん
東播自動車教習所は兵庫県加古郡(稲美町・播磨町)、加古川市、高砂市、明石市、三木市、小野市、姫路市をカバーし、普通自動車1,700名を含む年間の免許取得卒業生は2,500名以上。バス運行管理システム「バスキャッチ」の導入と活用について、統括部長の松本憲明さんと運行係主任の濱野嘉裕さんにお話を伺った。
年間2,500名強の卒業生を輩出
関自動車学校についてお教えください
東播自動車教習所は、兵庫県加古郡(稲美町・播磨町)、加古川市、高砂市、明石市、三木市、小野市、姫路市をカバーし、普通、中型・大型、普通二輪、大型二輪、普通・大型二種、大型特殊、けん引の各種運転免許教習を行っています。年間の卒業生は2,500人強で、うち普通自動車が約1,700名、普通二輪が約350名、大型二輪が約150名です。
当所の特徴は、地域の交通安全センターを標榜していることにあります。平成10年に開始した公立幼稚園対象の「母と子の交通安全教室」は毎年実施し、年間3,000名にご参加いただいています。その他、シルバー世代対象の安全運転講習、お母さん向けの3人乗り自転車講習、そして卒業生対象のバイク講習などを実施しています。また、春と秋には教習所を開放して地域の皆様に楽しんでいただけるイベントも開催しています。
画面上で複数のコースを
俯瞰的に把握
東播自動車教習所では「バスキャッチ」をどの様に活用していますか?
当所では「バスキャッチ」を使って、生徒送迎用バス(常時6台)の、「予約受付」、「運行コース作成」、「送迎前日に、バス停へのバス到着予定時刻のメール配信」、「送迎当日に、バス到着案内メールの自動配信」など運行管理に活用しています。バスには「バスキャッチ」専用車載GPS機器を搭載しています。
具体的に送迎バスの予約は、送迎の前日(平日は17時、土日祝は15時締切)まで受け付けています。予約受付を完了した後、バスキャッチの地図アプリを使って運行予定コースを作成し、それを「翌日の送迎指示書」として運転手に渡します。教習が終了した夜9時前に、翌日の最寄りバス停へのバス到着予定時刻を生徒さんにメール配信。送迎当日は、運行状況に合わせて到着案内メールが生徒さんに自動配信されます。
「バスキャッチ」の導入効果について、お教えください
当所の送迎バスは、エリア特性に合わせて自宅送迎とルート送迎を行っています。 導入前は、生徒さんに迎えのバス予約のみ、ルート毎の予約表に記入してもらい、送りについては、バスの発車時間にバス乗り場に来てもらいました。ですから乗車する生徒さんがどれだけいるかを確認して、その場で運行の指示を出したのです。
現在では、送迎ともに予約してもらいますので、前日に配車もすみ、運転手は事前に運行コースと乗車人数を確認しておくことができます。ですので、バス出発間際に、あわてて手配するようなことはなくなりました。 配車担当、そして運転者ともに余裕を持って業務にあたれるようになりましたね。
また、ルート送迎の場合、以前は乗車する生徒さんの有無に関らず、決められたコースを毎時運行していました。極端に言えば、生徒さんゼロでも全コース運行していたわけです。 「バスキャッチ」導入後は、画面上で複数のコースを俯瞰的に把握できますので、例えば予約状況によっては隣接する2コースを1コースに統合したり、乗車予定人数が少ないコースと多いコースで融通し合い、バラつきをなくすことができるようになりました。ですので、効率化とバランスの取れた配車管理、コストの削減にもつながっています。
バスが来ない、行ってしまった
というクレームに対処
以前は、どうのように送迎バスの運行管理を行っていたのですか?
先にお話したように、迎えのみ手書きで予約を受付けていました。前日の17時締め切りは一緒ですので、その予約表を見れば、だいたいの様子はわかります。ただ、帰りの生徒さんの状況、何人乗車するかはわかりませんので、前日に行う配車は、誰にどのコースに行ってもらうかのみで、具体的な運行予定は立てていませんでした。
実際の運行予定は、当日の発車10分前に運転手が経験をもとに各バス停への到着予定時刻を記入して作成。その運行予定が書かれた紙を見ながら、受付などのスタッフが生徒さんに電話で到着予定時刻の連絡を行います。通常期はいいのですが、繁忙期になると生徒さんの数が多いため、受付業務に支障をきたすこともありましたね。 そして発車時刻の確認放送をして、帰りの生徒さんがバスに集まって、初めてどれだけの乗車人数になるかがわかる状況でした。
生徒さんからはバスが来ない、時間に行ったのにバスが行ってしまった後だった、というクレームが入ることもありました。ですので、この状況を何とかしたいという思いは常にありましたね。
繁忙期前に導入して
予約・運行管理を確認
「バスキャッチ」の導入に当たっては、具体的にどのような検討をされたのでしょうか?
以前、教習管理とバス送迎を連動させたシステムについて検討したことがあります。しかし、そのシステムを導入した場合、専任の管理者が必要になると予測されました。加えて導入費用も高額だったため、導入を見送りました。
「バスキャッチ」については、社長の山口がある会合で紹介され、興味を持ったことから話を聞いてみることになりました。そして、実際にデモを見させていただきました。 導入コスト、ランニングコストともに低コストですむこと、そして何よりも生徒さんへの連絡がメールでできることから、即、導入を決めました。
当所はやるとなったら、すぐに始める社風ですので、半月ほどの準備期間で2011年12月に導入をしました。 やはり、繁忙期である春休み前に導入して、実際にどういうかたちで予約や運行管理が出来るのかを確認したかったので、急いだ面もあります。
効率的なルート設定で
燃費、人件費の削減効果も
「バスキャッチ」をご活用いただいての評価を教えてください
①運行ルート設定が柔軟かつ効率的になった。
「バスキャッチ」の画面上で、予約状況を見ながらルート設定ができるので、自宅送迎の場合、以前は運転手の経験頼りだったルート設定が、より効率的・経済的な設定が可能になりました。 ルート送迎については、現在はポイント送迎に進化させることができました。こちらも予約状況に合わせて運行ルートを設定しますので、決まったルートでの運行でなくなった分、燃費の節約、人件費の削減にもつながっています。
②顧客満足向上
事前予約による運行コース設定で、生徒さんに事前にお知らせした時間通りにほぼ運行できること、さらに到着案内メールが自動配信できることから、長時間、バス停で待つ必要がなくなったことは好評ですね。ただ、到着案内メールはあくまでも目安であることは、今後も周知していきたいと考えています(道路状況とメール配信タイミングにより、到着予定時刻とのズレが生じる場合があるため)。
③スタッフの負担軽減
以前は発車10分前に運行予定ができ上がり、そこから手分けをしてスタッフが生徒さんに到着予定の電話連絡を行っていましたが、その業務は一切なくなり、受付は受付業務に専念できることで、窓口の混雑回避にもつながっています。