伊万里自動車学校様
「バスキャッチ」の導入は、
教習生の利便性はもちろんのこと、
レンタカー車両費、人件費の削減にもつながりました。
伊万里自動車学校 お客様係 総務部 次長 岩永真希様(右)同 配車担当 田代重人様(左)
佐賀県伊万里市にある伊万里自動車学校は1961年に教習所としてスタートし、2017年10月に移転開校。校舎もコースも大きく新しくなりました。それに伴い教習車両の幅を拡大し、普通車はもちろんのこと大型車、大型二種などほとんどの車両の教習を実施しています。同自動車学校では10年以上前から教習生の自宅近くまでのバス送迎を実施しており、その運行と配車業務を効率化すべく、2023年7月にVISH株式会社の「バスキャッチ」送迎バス運行管理サービスを導入しました。「バスキャッチ」の導入と活用について、伊万里自動車学校 お客様係 総務部 次長 岩永真希様にお話を伺いました。
ほとんどの車両の教習を実施し、合宿免許にも注力
伊万里自動車学校について教えてください。
伊万里自動車学校は1961年に開校し、2017年10月に移転開校しました。校舎もコースも大きく新しくなり、とても勉強しやすい環境で免許取得ができるようになりました。さらにドローン検定公認のドローン教習所も併設しています。講習としては、運転適性診断、運行管理者講習、有償運送運転者講習、企業安全講習、高齢ドライバー安全運転支援、ペーパードライバー講習などを実施しています。大型車などの教育訓練給付金にも対応し、5年連続佐賀県普通車入校者数NO,1の実績を有しています。
移転開校に合わせて、合宿免許にも注力するようになり、2019年7月には自動車学校敷地内にシングルルーム主体のゲストハウス、同年12月には学校より徒歩1分の場所に宿泊ホテル「HOTEL WIN」のオープンに伴い、年間契約し、合宿免許の体制を強化しています。新しい施設、シングルルームでの合宿免許は好評を博し、2023年4月には敷地内に新しいゲストハウスを増設しました。合宿免許は福岡県博多市を始めとする九州の教習生が中心ですが、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国から教習生が集っています。合宿免許も普通車だけでなく、大型車、大型二種、中型車、牽引車大型特殊車などすべての教習車両で実施しています。
教習の特徴としては、入校日から卒業日までの教習スケジュールが見える、安心のオーダーメイドプログラムを採用しています。仕事や学校とのバランスを考えると、通学ペースは人それぞれ。インストラクターが教習生一人ひとりの教習プログラムをご提案する、個別スケジュール管理制度を実施。専任のスタッフが教習生一人ひとりスケジュール管理を行いますので、無理のない最短日数での免許取得をサポートしています。
教習管理システムとの連携が決め手
伊万里自動車学校では2023年7月からVISH株式会社の「バスキャッチ」送迎バス運行管理サービスを導入して活用されています。「バスキャッチ」を知ったきっかけを教えてください。
当自動車学校と城北自動車学校(熊本県菊池市)とは社長同士のおつきあいがあり、定期的に情報交換を行っています。ともに教習生の送迎について課題を抱えている中、城北自動車学校が今こういうシステムを検討しているといって教えてくれたのが、VISH株式会社の「バスキャッチ」でした。
他のシステムなどとの比較検討はされましたか。
既に導入検討を進めている城北自動車学校から、詳細を教えてもらいましたので、導入を前提に問い合わせをし、説明を受けましたので他のシステムとの比較検討はしていません。
導入の決め手となったのは、教習管理システム「プロフィット」との連携ができ、教習生に簡潔に手間がかからずご案内ができる点を評価して、導入に至りました。
「バスキャッチ」導入前、教習生の送迎はどのように行っていたのですか。
10年以上前から、自宅近くまでの送迎を行っていました。教習生の予約方法は、入口に置いてあるホワイトボードに書かれている、翌日のバスコース(発車時間・運行方面)の予約枠内に名前を書くというものでした。
翌日のバスコースの予約ですので、2日後以降に教習がある方は予約ができません。そのためバス利用前日に電話で問い合せていただき、受付がホワイトボードを見に行って、「何時発と何時発があります」とお伝えして、ご要望に応じてホワイトボードに記入して予約していました。
当時、バスの予約締め切りは何時間前だったのですか。
出発の1時間前です。出発間際にならないと何人乗車して、どこを通るのか、運行ルートがわかりませんでした。ドライバーは締め切り後に乗車する教習生を確認して、運行ルートを決めていました。新しく入った教習生がいたら、住所を調べて地図で確認して運行ルートに組み込みました。
入校申し込み当日、送迎バスを利用して帰る教習生は、予約方法だけでなく、ドライバーが住所を確認して実際に運行し、自宅近くで降ろす際に、この場所に迎えに来ますと乗降車場所を伝えていました。当日にバスを利用しない場合は、後日の教習日に教習生と打ち合せて、乗降車場所を伝えていました。
また、繁忙期は時間帯によって乗車定員オーバーが発生するため、車両の入れ替えをしたり、本来1便のところを2便にしたりするなどの対応が多くありました。待機するドライバー人数、車両台数に余裕を持たせておく必要があり、常にレンタカーも手配していました。
効率的ではない部分があり、運行やルート設定に関してもドライバーの経験値に頼る部分が多く、長年、なんとかしなければならない課題でもありました。その課題を「バスキャッチ」の導入で解決したいと考えたのです。
ドライバーの協力が運用のポイント
「バスキャッチ」の導入はスムーズに行えましたか。
システムの導入そのものはスムーズでしたね。教習生に使用してもらう「れんらくアプリ」については、個人的に子どもが通うスイミングスクールで導入していましたので活用経験がありました。身近でしたし、教習生への説明もしやすかったと思います。わかりやすいマニュアルも準備されていたので教習生へのご案内も問題なく進められました。
この機会に乗降場所についても集客に力を入れたいポイントの見直しも図ることにしました。
ドライバーの皆さんは「バスキャッチ」の導入に抵抗はありましたか?
また当校が導入している自動車教習所システムProfitと「バスキャッチ」が連携しており、教習時間とバスの時間を見比べることができるので、予約間違いなどを見つけやすい点も評価しました。
「バスキャッチ」の導入はスムーズに行えましたか。また教習生への対応について教えてください。
「バスキャッチ」は予約地点からルート計算によって、どのポイントに何時何分と明記されています。そのポイント間の時間が実際にはもっと短い、あるいはもっとかかる、といった点で現場の皮膚感覚との違いに戸惑いがあったようです。決った時間に遅れてはいけない、早すぎてもいけない、と捉えられてしまい、真面目に取り組んでいるドライバーにとっては負担感もあったようです。
ただ「バスキャッチ」を使用したルートでの運行を開始してみると、心配したほどではなく、スムーズに慣れてもらえました。また、ドライバーは教習生の自宅近くまでも送ってあげたい、人通りが少ない場所で下ろしたくない、という気配りの気持ちをお持ちです。その辺は、ドライバーの希望を聞いてポイントを追加するなど、柔軟な運用を心がけました。
車両費、人件費の削減につながる
「バスキャッチ」の導入効果を教えてください。
1. 経費の大幅な削減につながった
「バスキャッチ」の導入は、バスの配車・運行を効率化することで経費削減につなげたいという狙いもありました。今までは運行1時間前にならないと乗車人数や運行ルートが決らなかったものが、「バスキャッチ」導入により、前日には確定できます。そのお陰で余分に車両を準備したり、人員を確保したりする必要がなくなりました。
約1年間運用してきた結果、その間の繁忙期にレンタカーの手配、例年は3台手配していましたが、それがなくなり、約200万円の経費削減につながりました。ドライバーの配置も前日に必要人員がわかりますので、人員配置の最適化ができ、人件費の削減にもつながるとともに勤務に無理のない働きやすい環境へと改善ができました。
2. 教習生の利便性向上につながる
以前は翌日分のバスしか予約できませんでしたが、「バスキャッチ」の導入でご自身の教習予定に合わせて、約数週間先まで予約ができるようになりました。教習前日にわざわざ電話をかけてバスの予約を行う必要がなくなり、教習生の利便性が向上しました。
3. 受付スタッフの負担が軽減された
バス予約のために教習生との電話対応は、受付スタッフがバスコースの一覧を掲示してある入口付近まで移動し、問い合せに最適なバスコースを探してメモを取り、自席に戻って教習生との電話対応をする必要がありました。
「バスキャッチ」を導入し教習生が自ら「れんらくアプリ」でバスの予約ができるようになったことで、電話対応に割く時間がなくなり、本来の業務に集中できるようになりました。
また、入校時にバスコースの一覧のホワイトボードまで案内して、そこでバス予約方法を都度説明していましたが、その必要もなくなっています。
バス位置情報配信機能を活用してみたい
今後の「バスキャッチ」のさらなる活用予定がありましたらお教えください。
当初、当自動車学校のタブレットをバスに積んで、バス位置情報配信機能を活用して、バス到着案内通知の配信、バス運行状況の確認を行おうと、実際にタブレットを積んだバスを運行し試してみましたが、うまく活用できていません。VISH株式会社のサポートに連絡してアドバイスをもらい進めたいと考えています。
こちらの機能に改めて取り組んでみたいので、サポートをよろしくお願いします。
「バスキャッチ」、VISH株式会社へのリクエスト、期待などありましたらお願いします。
当自動車学校では「バスキャッチ」導入以来、バスの運行に関するデータを蓄積して、今後の運行計画やより効率的なバスの配車に活かしていきたいと考えています。そのデータに基づいてのアドバイスやご提案などがあればぜひお願いします。また、「バスキャッチ」をより一層使いこなしていきたいと考えていますので、アドバイス、そしてサポートの皆さんの協力にも期待しています。