ハッピードライビングスクール様
20年近く前から行うスポット送迎の配車業務に「バスキャッチ」を導入。
配車業務時間が半分以下になり、顧客満足度も高まっています。
株式会社ハッピードライビングスクール 副管理者 山地敏史様（右） 受付 地濱愛様（左）
香川県高松市にある株式会社ハッピードライビングスクールは60年以上の歴史ある自動車学校です｡二種免許を除くほぼすべての運転免許教習を行っており、普通車が年間約1,000名、他の免許を合わせると年間約1,500名が同校で免許を取得しています。20年近く前からポイント送迎に取り組んできた同校では、配車業務の合理化に取り組むべく、2023年6月にVISH株式会社の「バスキャッチ」送迎バス運行管理サービスを導入しました。「バスキャッチ」の導入と活用について、株式会社ハッピードライビングスクール 副管理者 山地敏史様、受付 地濱 愛様にお話を伺いました。
マナーアップでハッピーに
ハッピードライビングスクールについて教えてください。
ハッピードライビングスクールは、1959年10月に香川県自動車学園成合自動車教習所として設立して以来、60年以上にわたり、多くの卒業生をクルマ社会に送り出してきました。「運転の楽しさ・責任・そしてマナー」を学ぶことにより街の活性化に寄与し、安心・安全で皆がハッピーになれるように社会貢献できる会社を目指して、1999年9月に社名を「成合自動車学校」から「ハッピードライビングスクール」としました。「マナーアップでハッピー」を校訓に、全職員が心を1つにして安全なドライバー育成に日々努力しています。
現在、当校では二種免許を除くほぼすべての運転免許教習に対応しており、普通自動車では年間約1,000名、その他の免許も合わせると年間約1,500名が当校で免許を取得しています。
また、設立以来、地域の皆様の「交通安全教育センター」として安全運転推進活動を行ってきました。各種免許取得者に対する教習だけでなく、地域の安全と安心を目標として近隣の小学生、中学生、高校生、専門学校生、各企業、老人会の方など、あらゆる年齢層に合わせた交通安全教室を行っています。
さらに当校では20年以上前から障がいをお持ちの方の教習に取り組んでいます。手動装置付き車両を用意しているだけでなく、バリアフリーにも取り組み、障がいをお持ちの方が気軽に教習を受けられるにように、送迎バス、スロープやトイレを完備し、施設内の通路も広くとっています。
見学で活用イメージがつかめた
ハッピードライビングスクールでは2023年6月よりVISH株式会社の「バスキャッチ」送迎バス運行管理サービスを導入して活用されています。導入のきっかけを教えてください。
当校では20年近く前よりポイント送迎を行ってきました。「バスキャッチ」導入前でも約600のポイントを設定して、送迎バスを運行しています。香川県は自動車学校が多く、他校との差別化のためにも、ポイント送迎は欠くことができません。
ただ、バス予約の配車にかかる時間は繁忙期で1日に3～4時間、通常期でも約2時間は最低でもかかっていました。バスの予約締切は前日の15時までではありますが、前日午前中におおまかな配車を組んでおき、15時締切時の状況を反映して、15時から最終版の配車を組んでいました。予約状況によってはバスの運転手の手配が必要になりますので、午前中に一旦配車を組むことは、どうしても必要になります。担当2名で対応してきましたが、特に大繁忙期は1日中バスの配車のことを考えなければならない状況で、配車業務以外の担当業務に手を付けられないことも多々ありました。
また当時使用していたバスの予約システムは、1ルートで50ヵ所のポイントしか登録できませんでした。受付で新たにお申し込みいただくとき、住所などからスポットをご提案しますが、新しいスポットが必要になるときや、1つのルートを使うであろう人数が増えるときは、50というスポット数を超えないかを考えながら、対応する必要がありました。
この状況を何とかしたいと常々考えていました。あるとき、淡陽自動車教習所（淡路島・兵庫県洲本市）の方から「バスキャッチ」を使うと配車がかんたんにできるよ、と教えてもらいました。そして、どのようなものなのか興味を持ち、見学させてもらいました。
実際に見学されて、「バスキャッチ」の運用状況をご覧になっていかがでしたか。
見学時は閑散期で、当校とはバスの件数もまったく違いましたが、地図を見ながらドラッグするだけで配車の計画を立てることができますので、これは楽になりそうだな、と感じました。それがきっかけでVISH株式会社に問い合わせを行いました。
他のシステムと比較検討されたのでしょうか。
VISH株式会社を含むいくつかの会社から、ダイレクトメールなどで資料は届いていました。それを見ながら、どれがいいのかという話はしていました。
「バスキャッチ」については、実際に自動車学校で活用している現場を見せてもらえたので、当校での活用イメージがわきました。
教習生への周知はていねいに行う
「バスキャッチ」を導入された理由を教えてください。
2022年に一度VISH株式会社に説明をしてもらい、2023年5月に改めてプレゼンを受けて契約しました。導入の決め手としては、説明がていねいでわかりやすかったこと、他校での導入事例を踏まえてアドバイスをもらえる点、そして見学で活用のイメージがわいていたことが大きいですね。
また当校が導入している自動車教習所システムProfitと「バスキャッチ」が連携しており、教習時間とバスの時間を見比べることができるので、予約間違いなどを見つけやすい点も評価しました。
「バスキャッチ」の導入はスムーズに行えましたか。また教習生への対応について教えてください。
まず当校での運用の準備に関しては、既存のパスのスポット登録はVISH株式会社が行ってくれましたので、特別な準備は必要ありませんでした。管理画面の操作も特に何かを学ぶ必要はなく、直感的に操作できました。
一方で教習生への周知に関しては、導入時点で在籍している全員に対して、受付でバスの予約システムが変更になることを説明し、QRコードを読み取ってもらい「れんらくアプリ」をインストールしてもらいました。できるだけていねいに変更をお願いしました。
ただ、高齢の方などで、もともとアプリの操作が苦手という方に関しては、教習の予約時間に合わせて、当校でバスの予約を行うこともありました。この対応については、現在でもペーパードライバー講習などで１回限りの場合は当校で代理予約していますが操作が容易なので受付社員で対応できています。
予約システムの変更に関しての問い合わせはかなり来るのではないかと予想していましたが、数名程度でほとんど問い合わせはありませんでした。
ただ、予約システムが変わったことで、予約のし忘れなども発生するのではないかと考え、予約忘れに関して導入後1ヵ月間は当日の予約への対応も行いました。
バスの配車にかかる時間が半分以下に
「バスキャッチ」の導入効果、運用の工夫について教えてください。
1. バスの配車にかかる時間が半分以下に。
以前は繁忙期で3～4時間、通常期でも2時間程度必要だったバスの配車作業ですが、半分以下の1時間以内で配車から送迎予定表の作成まで終わります。その分の時間は本来の業務に専念することができました。
2. バスの配車作業は午前のみとなった。
これまでは午前中におおまかなバスの配車作業を行い、予約締切時間の15時以降に予約の状況を見て調整作業を行っていました。
バスキャッチ導入後は、午前中に運行コースを確認するくらいになりました。15時の予約締切時の予約状況への対応は、基本的にバスのドライバーを取りまとめる責任者に行ってもらっています。もちろん人数の大幅超過やもう一人ドライバーが必要になるといった場合はこちらで対応をします。基本的にバスの配車は午前中の確認作業で終わるようになりました。
3. 教習生の希望に合わせてスポットを自由に追加できる。
前に使用していたシステムは、1コースに50ヵ所のスポットしか登録できませんでした。ですので、新たにスポットを追加する際、そのコースに既に50ヵ所のスポットがあれば、どこかのスポットを削除する必要がありました。
「バスキャッチ」では、使用していないスポットや教習生に紐付かないスポットは非表示にできます。新たな教習生の申し込み時、教習生の住所などからスポット追加が必要な際の判断をすぐにできるようになり、すぐにご案内できる環境が整いました。
4. 必要に応じてスポット表示・非表示にできるのは大きなメリット。
前システムでは、スポットは教習生にリストとして1コースすべてが見ええる状況でした。中には迎えのバスで今来たのに、その直後の帰りのバスに乗るといった行為を見かけることもありました。
「バスキャッチ」では教習生の希望に合わせて紐付けたスポットしか選択できなくするなど、不適切な送迎バス利用を心配する必要もなくなりました。
5. 地図を見ながら運行コースを確認して配車が行える。
前システムでの予約状況は、スポット名のリストとして表示されました。そのリストを見ながら、このスポットとこのスポット間は何分で、と考えなければなりませんでした。「バスキャッチ」では地図上にコースとして表示されますので、一目でコースがわかりますし、スポット間の所要時間も自動で計算されます。時間帯や時期での渋滞などは予め速度調整される機能もありますので、操作はドラッグするだけで簡単に行えて、時間もかかりません。
他校での活用事例などの情報提供に期待
「バスキャッチ」、VISH株式会社へのリクエスト、期待などありましたらお願いします。
現時点では業務の改善につながっている部分もありますし、教習生が希望するスポットを登録して、よりご自宅に近いところまで送迎できるなど、顧客満足、あるいは教習生の保護者の安心につながっている部分も大きいと思います。新規スポット作成時ではストリートビューで状況を確認して登録ができますが、リクエストとしては、バスの配車ルートの地図でも、ストリートビューが見れるといいですね。特にあまり使用されていないスポットや、新たなスポットを配車する際には周辺の様子や停車できる場所なのかの確認が必要ですので、見ることができると配車業務がよりスムーズになります。
その他に特別なリクエストはなく、満足して使用しています。他校の様子は気になりますので、他校での活用事例などの情報提供や、アップデートによる使い勝手のご提案などに期待しています。
ハッピードライビングスクール様、
本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
